Chapter 1134 - アイハル配信中:Part.3
「────ということで、こっからは俺も視聴者諸君と同じく初見初耳勢としてリアクション&質問係に回るわけだが……世界史(・・・)? に、なっちゃったんだ?」
『ん、なっちゃった』
「では、その心を聞かせてもらうとしましょうかねぇ」
『ん。……ハル、その前に』
「うん? ……ぁ、あー、えーっと、あれだな。お察しの通り今回の〝考察解説〟はGreen Connect攻略戦のストーリー(・・・・・)が一体どういうソレだったのかって内容になるんで、戦闘やら何やらの内訳に関しては映像と並行して雑に触れてたので全部に────」
『物凄いブーイング』
「────……すると、こうなるってのは察してたんで後日また枠取る予定っすわ。今度こそ三人称での《炉花(Hibana)》実演とか、まあ諸々な。ほら鎮まれ」
『鎮まった。皆いい子ね』
「〝現金な連中〟っていうんだぞ、こういうのは」
『披露した各武装の能力やスキル等の解説については、このチャンネル内で記事として掲載予定。ハルの後日枠と併せて、興味のある人たちは目を通すといい』
「ほんでサラッと俺の仕事を攫っていく」
『では、今度こそ始めます』
「ほんでサラッと本筋に戻していく。いやぁ頼もしいなぁ……」
『…………』
「表情筋が崩れてんぞミニキャラ」
『まずは〝世界史〟になってしまった理由だけれど』
「切り替え速度どうなってんだ」
『端的に、今回の攻略で見聞き……記憶として残ってはいないけれど、聞かされた(・・・・・)ことを総括して、更に今まで蓄積されていたアルカディアの〝謎〟と照らし合わせることで、ある程度は納得のいく〝流れ〟が自然と出来てしまったから』
「流れ」
『時代の流れ……稀にNPCが口にする、あるいは稀少な物品にフレーバーテキストとして付随する単語を引用するのであれば────〝神代〟の時』
「おー、壮大になってきたな。…………いや、このゲームずっと馬鹿壮大か」
『まず今回の攻略、Green Connect第二幕で得られた情報を列記していく』
「はいはい。どうぞ黒板は自由に使っていただいて」
『ん』
「ちなみにペンタブ使ったことがなかったので今日のために練習したそうです」
『言わなくていい────まず一つ目。私たちの知るFour Pillar Warの舞台は、神々……女神の力を授けられたカラードこと〝五色の御柱〟の権能を主として造られたオリジナル、つまり今回の攻略で私たちが招かれた舞台の模造品であるということ』
「〝柱(Pillar)〟も模造品(ソレ)って言ってたよな。……いや言われたのは覚えてねぇんだけど」
『許された知識(・・・・・・)としては、そうね。そして次に、その空間内で私たちを待っていた〝原初の四塔〟……【勇者】【賢者】【聖女】【王帝】の名(・)も(・)な(・)き(・)英(・)雄(・)た(・)ち(・)』
「名(・)前(・)、憶(・)え(・)て(・)ね(・)ぇ(・)ん(・)だ(・)よ(・)な(・)ぁ(・)……ここ、違和感があるってことは」
『許(・)さ(・)れ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)知(・)識(・)、ということでしょうね』
「そういうわけなんで、残念ながら勇者様と聖女様の御名を熱望する諸君は諦めてくれ。賢者殿と王帝どのも同じく然り、いつか知れる日が来ることを願い給え」
『連なって、彼ら彼女らが〝試練〟を用意していたこと。そして……唯一持ち帰ることのできたNPCの言葉。【賢者】が口にした「ありがとう」という謝意』
「あれは、なんかこう、そういう細工があったってなことなんかね? 過去からの録音みたいな感じだったし、賢者殿がシステムを潜り抜けた的な……」
『わからないけれど、そうであってもおかしくはない』
「言っちゃなんだが、断トツで知的な雰囲気あったしな。流石と言うべきなのか」
『アルカディアにおける《魔工》の礎、みたいな人である可能性も有り得る』
「ヤバかったよな無限針山生成(・・・・・・)……瓦礫の竜もだけど」
『ん、ニアがいなかったら全滅してた。────次、三つ目』
「はいはい」
『〝黒〟に染められた〝敵〟の存在』
「はいはい……」
『四つ目、Green Connectの代替わり』
「それも衝撃の展開だったなぁ……」
『明確な概要としては、ひとまず以上。これらを主に深堀りしていくことになるけれど……まず始めに、私が個人的に辿り着いた考察見解を提示しておく』
「聞かせていただこう。俺も攻略中から長らく楽しみにしてたんだ」
『……何度でも言うけど、個人的見解(・・・・・)。私もコレが正解だと思って語るわけじゃないから、ハル含めて各々の考察の参考程度に留めてほしい。留めて』
「了解!」
『……もう。────勿体ぶらずに発表する。私が視た〝ストーリー〟は』
「ストーリーは……?」
『神代の時から今へ続く、この世界……アルカディアと〝敵〟との徹底的な戦争』
「…………」
『私たちプレイヤーは、その最終局面に呼ばれた……────召喚された(・・・・・)、』
「………………」
『最後の頼り(・・・・・)。異世界からの救世主、みたいなもの。なんだと思う』
「……………………」
『…………………………無反応は不安になる』
「壮大になってきたなぁ」
『そればっかり。真面目に聞いて────……とはいっても、この程度の考察なら〝ありがち〟止まり。面白みを見出すには値しないだろうから』
「これまたそればっかりになってるけど、こっから(・・・・)ってなことだわな?」
『ん。長くなるけれど、付き合ってほしい』
「いくらでもよ。掛かってこい」
[Author's Note]
適宜カットしていくので爆尺にはならないと思います?